シモダ流薪ストーブのお話

人間は本来、火が好きなんだと思います。火を見ると落ち着くというか、なぜか見ていたくなるんです。
きっと、それは人間の歴史が火とともに発展してきたからなんでしょうね。
火は人々の暮らしの明かりだったり、暖房となったり、調理用の熱源になったりしてきました。
洞窟などで暮らしていた原始時代から始まり、竪穴式住居になり囲炉裏のある家になっていっても、
やはり暮らしの中心に火がありました。そこに家族が自然と集まっていたんですね。
そんな昔の暮らしの記憶が残っているからなのか、なぜか大人も子どもも薪の火の端に集まってきます。
そしてそこに会話が生まれ、今日学校であったことやお父さんの子供の頃の話やいろいろな話が
出てきて、家族の団らんが始まるんです。

 私の知っているある会社員の方のお話ですが、仕事が定時に終るとまっすぐ家に帰ってきて、
帰ってきたかと思うと、薪ストーブの前に必ず行く人がいます。薪をくべるのが楽しみなんですね。
そこがお父さんの居場所になっています。そして、この薪ストーブを据えてから、家族関係にある変化が
起こってきたそうです。薪ストーブを中心にして家族があるというか、実際の温かさだけじゃなく、
薪ストーブが家族間も温かくしてくれるようになったそうです。薪を切るのは自分の親とか近所に
住んでるおじいちゃんに頼むようになり、奥さんが薪ストーブで料理を始めたり、子供たちが
「お父さん何してるの?」と言って、寄ってくるようになり、いっしょに薪をくべるようになったそうです。
子供は「次どうするの?」と興味津々で、お父さんから薪を取ってきてと頼まれると喜んで取って来て、
そのうち今日学校であったことを話し始めるんだそうです。
お風呂にいっしょに入ってるみたいな感じですね。

 薪ストーブって単なる暖房器具じゃないんですよ(o^-^o)
これがあるところに家族が自然と集まる不思議な家族のコミュニケーションツールなんです。

 続いて、薪ストーブを使うって、「こんないいことをやってるんだ」というお話をしますね。
木はもともと大気中の二酸化炭素を吸収・固定して育ったものです。薪を燃やすことで二酸化炭素は
放出されるんですが、それはもとあった大気中に返すだけですから、化石燃料を燃やしたときのように
大気中の二酸化炭素量を増やさないんです。
薪は地球温暖化に寄与しない「カーボンニュートラルな燃料」と言われています。
また薪は化石燃料のように限りがある資源ではなく木をまた植えて育てることによって
再生産できる資源でもあります。
今は外材といわれる輸入材との価格競争で利用が減った日本の森林は手入れ不足などに
よって荒廃が進んでいます。丹波市の森林も同じ状況です。荒れた森林は二酸化炭素の
吸収力も低下してしまいます。国産木材の利用、特に私の場合は丹波市の木材や薪利用が
活発化することによって、丹波の森林の手入れが進み、二酸化炭素吸収力が高まり、
地球温暖化の防止に力を発揮するようになればいいなと考えています。
少しずつですが、商売をしながらそういう役割を果たしていきたいと思っています。

 シモダ流薪ストーブのお話、いかがでしたか?
当店のショールームに遊びに来ていただいた時に、お客さまのお話も聞かせてください。
ゆっくりお話しましょう♪

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